小豆島八十八ヶ所 霊場紹介

第68番 しょうりんじ 松林寺

寺院

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御詠歌 みほとけは 救い給うぞ 三毒に こころの悩む 人のやまいを
御本尊 薬師如来
御真言 オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

寺伝では、天平十年(七三八)、行基菩薩の開創。始め長現寺と号した。文禄二年(一五九三)、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、朝鮮国王より進献された虎を乗せた船が、当地の沖で暴風雨にあったため沈没しかけ、伊喜末の浜に漂着。この虎を当寺の北の谷に小屋を建て加養し、本尊の御加護により癒え、快復を待って大阪に向けて出帆した。よってこの屋敷を「虎屋敷」と呼び、当寺も「虎渓寺」と改名。その後さらに松林寺と改号したという。
 本尊薬師如来は、毘首羯磨(びしゅかつま)の御作。明暦三年(一六五七)、当地中島の海中より出現されたもので、旧来、「眼病及びイボ取りのお薬師さま」として信仰されている。なお鐘楼の釣鐘は元八幡宮の鐘であったため、戦時中の供出を免れたという。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)

名称 第68番 松林寺(しょうりんじ )
住所 〒761-4131 香川県小豆郡土庄町伊喜末641 GoogleMapで見る
電話番号 0879-64-5306
納経所 第66番等空庵、第67番瑞雲堂、第68番松林寺

第68番 松林寺の御衣黄

ヤマザクラ群サトザクラ系の栽培品種。江戸時代中期から名前の記載があるが、東京の荒川堤で栽培されていたものが広まった。花は全体にごく淡い緑色で、部分的に濃い緑のすじが入る特異な花色が珍しく、かなり広く栽培されている。ウコンと系統的には近縁と考えられるが、成葉の裏面がやや白色を帯びるなどの相違点が認められる。花期は4月下旬。