今日は春らしいお天気となりました。
風はひんやりしていますが、日向に行くとポカポカ(^_^)
さて小豆島霊場もお遍路さんがボチボチ増えてくる頃です。
今年もたくさんのお遍路さんが訪れることでしょう・・・
また今年は第2回目の「瀬戸内芸術祭」が開催されます。
瀬戸内の島々でたくさんの芸術作品が展示されますが、前回も大変賑わいましたので、今回もたくさんの見物客が来られることと思います。
もちろん小豆島もたくさんの展示があります。その準備でお寺の近所の展示場では作家さんたちが朝から夕方まで「トンカントンカン」やってます。今回はどんな作品がみられるのでしょうか・・・。
そんな現代芸術の作品も良いですが、その展示場の側には、恐らくほとんどの場所で「霊場札所」があります。
そんなお寺やお堂、そして何より仏像は古代芸術でもあり、また小豆島霊場特有の山岳霊場においては自然が織りなす芸術でもあります。
信仰心が無くとも、仏様に手を合わせば、あなたの心はきっと癒されることでしょう。
佳鳳拝
小豆島に雪が降りました。
ちょっと積もっただけで、傾斜のきつい山寺の車道は滑落の危険を伴います。軽トラだと尚更。こんな日は歩いて山を登ります。
雪が降ろうが雹が降ろうが、それでも何とかしてやってくるお遍路さんはいます。
「大変でしたね。でもきっとお陰がありますよ」
寒い日のお参りは、ふだんのお参りに比べより一層仏様の功徳があると言われます。特に1月5日から2月の初午までの30日間の参詣は「寒参り」といって、お寺や神社でもさまざまな催し事が行われます。
しかし一方で、暑い日のお参りも霊験あらたかだと言われます。これにも諸説あります。
謂われは各々あると思いますが、私が思うに・・・
寒い日のお参りも暑い日のお参りも、ふだんのお参りに比べて、たくさんのエネルギーを費やさなければなりません。体力的にも精神的にも、時間も、場合によっては金銭的にも。でも、それだけの労力をかけて、仏様の前に辿りついた時に感じることは、
「あぁ、よくここまで来られたな。来させてもらえたな。」
そう思って、合わす手には余計な雑念はなく、祈願の前に感謝があり、気持ちがまっすぐ仏に向かうのではないでしょうか。唱えるお経の一音一音も違ってくるでしょう。
車で入口に横付けして、エレベーターで登ってきたら、そんな風に思うことはなかなか難しいのが人間です。
寒い日、暑い日、晴れた日、雨の日、雪の日、お参りする日がどんな日でも、そうした心で臨むお参りは、きっと御利益があると思います。
慈空拝