報恩巡拝
報恩巡拝は、霊場寺院の住職や寺族が、各お寺の本尊にその感謝の御礼参りをする行事です。
小豆島霊場を参拝されるお遍路さんは、1月の霊場開きから5月のゴールデンウィークまでが特に多く、そうしたお遍路シーズンが一段落した頃、報恩巡拝をします。
今年は6月3日に行いました。
巡拝はバス移動でしたが、それでも1日に30ヶ寺を巡るというのは大変です。朝8時に霊場会本院を出発して、終わったのは18時近くでした。
小豆島の札所寺院は、檀家寺でもありますが、お遍路さんによって支えられている信者寺でもあります。
お大師さまと御本尊のお下がりで食べさせていただいていることを再確認することと、お遍路さんがどのようにお参りされているか追体験することも、この報恩巡拝の大きな意味になると思います。
小豆島八十八ヶ所はどこを取り出しても厳しい遍路行となりますから、お遍路さんを迎える側の寺院も、その霊場をより理解しておかねばなりませんね。
他のお寺さんと意見交換をしながら霊場を巡るといろんなものが見えてきます。
今回もたくさんの発見があり、ありがたいお参りができました。
慈空拝