小豆島中の桜が満開です。

小豆島の霊場は、3月末から4月上旬にかけての春休み期間が、1年で一番参拝者が多い時期になります。
例年、お参りのピーク頃の桜は5分咲き程で、「もうちょっとやな・・・」という残念そうな声がたくさん聞かれるものです。

しかし、今年は彼岸からポカポカ陽気が続いたためでしょう。満開の桜がお遍路さんを迎えています。
小豆島はまさに春真っ盛り。

私はふだん山岳寺院の堂守をしておりますが、山にいるとなおさら春を感じます。

次々と新芽が出て、イタチや雉、鹿、猪といった動物が姿を現し、虫がブンブン飛び始めます。
まさに、新しい生命の躍動が山全体に漲り、瑞瑞しい気で覆われているよう。

参拝によって仏のお陰をいただくと共に、この山の英気も合わせて身体に取り込んで・・・
逆に、悪いモノはプハーと吐き出して、身軽になって山を下りていただきたいものです。
そして、札所札所でそれを繰り返せば、島を出る頃には、身体の気が入れ替わり、新しい自分になっているかのような・・・
そんなお遍路ができれば素敵ですね。

新しい年度に入り、新しい環境や新しい何かにチャレンジをする方が多いこの時期、参拝がその力強い糧となることをお祈りしています。

慈空拝

山ツツジも開花しています