株式会社いっぽ一歩堂 代表取締役 佐々木 康夫
皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
いよいよ令和2年は、東京オリンピックが行われる年でもあり、日本が世界から注目される年になります。
日本へのインバウンド(訪日外国人旅行者)も右肩上がりで増えており、来年にはピークを迎えると言われております。
その影響からか、四国霊場では外国人のお遍路さんも姿を見ない日はないほどです。
しかし一方で四国霊場の参拝者数はここ10年で4割減と非常に苦戦しております。
苦戦しているのは小豆島霊場も例外ではありませんが、四国霊場ではその状況を打開すべく
「賜弘法大師号1100年記念事業」を新たにスタートさせております。
「賜弘法大師号1100年記念事業」とは、空海上人が弘法大師の諡(おくりな)を醍醐天皇より賜り1100年を迎える年を記念したもので各札所で「御詠歌札」の授与や、「大師納経」などの事業が積極的に行われております。
さらに来る令和5年(2023年)は、弘法大師空海さまのご誕生1250年を迎えることもあり、記念事業が継続的に行われるとのことです。
小豆島霊場におかれましても四国霊場に倣って、より多くのお遍路さんをお迎えできるよう、霊場全体が一丸となって今までとは違ったアプローチ(新事業)が必要かと思います。
私どもは島外(兵庫県宝塚市)の会社ではございますが、「小豆島霊場の魅力をより多くの方に伝えたい」という気持ちに変わりはありません。
今後は可能な限り、新たな視点でのご提案やご協力をさせていただく所存です。
本年が皆様にとって実り多き一年になることを心よりお祈り申し上げます。
いっぽ一歩堂HP
https://www.ippoippodo.com/
小豆島霊場会会長 歓喜寺 河野宏宜
新年明けましておめでとうございます。 新しい年を迎えて、皆さまには益々ご健勝で幸多き年に なることを心よりご祈念申し 上げます。
さて、今年は令和最初の正月を迎えると共に、干支では 最初の「子年」にあたります。新しい時代の令和が始まり、干支も最初の「子年」に戻り、いよいよ東京オリンピックが 開催されますが、「子年の令和二年がどのような年になるのか大変楽しみです。十干十二支で表すと「庚子」(かのえね)の年になります。十二支の「子」は動物の鼠の意味ではなく、子は本来「孳」という字で、「種子の中に新しい生命がきざし始める状態」を指し、十二支は植物の循環の状態を表しています。それでは十干の「庚」の意味はというと、庚は「更」という字に通じ、「植物の成長が止まって新たな形に変化しようとする状態」を指します。この十干十二支を合わせた干支「庚子」は、勉学や仕事、恋愛、健康などそれぞれが相互に影響をもたらし合います。何かに行き詰まったときは全く別の物から活路を見いだせることもあるでしょう。また、十干十二支を植物で見た時、庚子は変化が生まれる状態、新たな生命がきざし始める状態なので、全く新しいことにチャレンジするのに適した年でもあります。
ただ、新しいものだけが良いのではなく、変わらないものや変わってはいけないものもあることを忘れてはいけません。松尾芭蕉は「奥の細道」の旅の途中で「不易流行」(ふえきりゅうこう)「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」という言葉を残しています。「不易」とは、どんなに世の中が変化し状況が変わっても絶対変わらないもの、逆に「流行」は変わるもの、社会や状況の変化に従って変わっていくもの、あるいは変えなければいけないものであり、しかも「不易」と「流行」の両方の根本は一つであると言っています。昨今は、「不易」よりも「流行」が重視される時代で、目先の価値観にとらわれ、短絡的に実用的なものを求めがちでありますが、今一度「不易流行」の意味をじっくりと考えてほしいと思います。小豆島霊場も、新しい時代になっても「不易流動」を心がけ、変えるべきは変わり、変えてはいけないものは大切に守っていかなければいけないと思います。
合掌
10月22日、即位礼正殿の儀の日に合わせて小豆島霊場の15ヶ寺のご住職、御詠歌隊、山伏、各地区信徒、地元の方に参加いただき万灯会を厳修いたしました。
新天皇陛下のご即位をお祝いすることはもちろん、併せて鎮護国家・世界平和・各家安全を願いご参列の皆様とともにロウソクの幻想的な灯りの中、般若心経21巻お唱えしました。
弘信大師会
久保 若葉
・人生を 試す思いの 遍路道
・経唱え 我が人生の 遍路道(遍照172号掲載)
・棚田に 鐘の音響くや 遍路道
・ひたすらに 登る石段 遍路道
・古希になり 祖母の面影 遍路道
・山野めぐり 心の修行 寺院路
・我が人生 試す思いの 遍路道
・春日和 遍路回道に 若葉かな
・山路来て せせらぎ清 遍路橋(遍照172号掲載)
・春棚田 湧き水清き 遍路川
・遍路道 祈りこめつつ 地蔵さん
・思いやり 至れり尽くせり 遍路宿
去る10月6日(日)小豆島霊場会主催のふれあいバス大巡行が初めて開催されました。約60名、バス3台での賑やかなお参りでした。秋風を感じながら、また各札所では心のこもったお接待をいただき、参加者は充実したお参りをされていました。
次回は11月10日(日)です。次回も多数の方の参加お待ちしております。