堀越庵から山伝いの遊歩道二キロで至る。郷社の社と境内は一緒で平安時代からの神仏合祀の習慣である。御堂には恵心僧都作と伝える無量寿如来が祀られている。潮風に松の梢が揺れて岬の村はずれといった漁村である。岬の分校に十二人の生徒が育ってゆく大石先生の情愛は、壺井栄の小説『二十四の瞳』で有名である。分校は廃止されたが校舎は保存されて、木造りの机・椅子等が昔懐しい思い出の小学校である。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)
名称 | 第6番 田ノ浦庵(たのうらあん ) |
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住所 | 〒761-4424 香川県小豆郡小豆島町田浦甲420 |
納経所 | 第3番観音寺にて受付 |
第6番 田ノ浦庵の東錦
花は淡紅色で、つぼみは濃紅色。花期は4月中旬ごろ。