明治まで「高壺山千手院蓮華寺」と号し、廃寺後「湯舟山」と号す。昭和五十六年の秘仏開扉を機に寺号公称の機運も高まりつつある。
宇治川先陣争いの佐々木信綱の末孫、備前藤戸の城主佐々木信胤の別墅ともいわれ、胎内仏は信綱の兜の八幡座の守護仏と伝う。
大正八年の火災で長屋門を除き焼失、再建。鎮守社は島内唯一の熊野権現。木柿葺の屋根も島内唯一。
境内地の湧水は日本の名水百選にえらばれ、「湯船の水」と称され、通称千枚田を養いしが、中山地区の簡易水道の水源地として住民から感謝されて居る。
境内の古杉、夫婦真柏も見逃しがたい。往時を偲ぶ古図面を有する。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)
名称 | 第44番 湯舟山(ゆふねさん) |
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住所 | 〒761-4303 香川県小豆郡小豆島町中山字杉尾1384 |
納経所 | 第43番浄土寺にて受付 |
第44番 湯舟山の勝道彼岸
花は白色。花期は3月中旬ごろ。