当山縁起によれば、石門洞は弘法大師空海上人当地を御修行中、当山洞窟にお籠りになられ、護摩修行をされた所から、古くから大師洞と呼ばれ人々の信仰をあつめた霊場である。
神懸山とは、応神天皇御来島の際、岩に鈎をかけて登られたことから、鈎懸山と言われ、のちに転じて神懸山となったものである。
山中には、断崖、奇岩が多く、自然の岩の門があることから石門洞と呼称されている。また、境内には、もみじの木が多く、寒霞渓裏八景の一つであり、紅葉谷と呼ばれるもみじの名所でもある。
御本尊勝軍地蔵菩薩は、北向きのお地蔵さんとも呼ばれて、特に開運、勝負ごとにおかげがあり、洞内では日々お護摩が修されている。
また、岩壁には丹後の田中作治氏作の、寄せ石造りでは日本一と言われる二丈八尺の不動明王大石仏があり、僧坊の奥には、阿字観道場、不動出現の滝もあり、修行道場としても最適の霊場である。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)
名称 | 第18番 石門洞(せきもんどう ) |
---|---|
住所 | 〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通り越恵谷 |
電話番号 | 0879-82-2160 |
納経所 | 第16番極楽寺にて受付 |
第18番 石門洞の大寒桜
花は一重咲きで淡紅色。花期は3月中旬〜下旬。