木々に囲まれた参道を抜けると、岩場に出て洞窟が見えてくる。眼下には肥土山の集落、遠くには山の間から瀬戸内海が顔を覗かせる。
ここは小豆島霊場特有の山岳霊場の一つ。洞内は幽玄な雰囲気があり、奥仏殿に本尊十一面観世音菩薩を奉祀する。
往昔には行基菩薩がこの地にて火天を祀り、鎮火の秘法を厳修したとの伝あり。
境内には阿弥陀堂、岩大師堂、秋葉大権現社があり、古くから村人の信仰を集める。特に秋葉大権現は、その昔付近で起こった山火事をこの場所で止めたことで、村人や多くの巡拝者の信仰を集め、今もなお大切に祀られている。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)


名称 | 第47番 栂尾山(とがのおさん ) |
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住所 | 〒761-4151 香川県小豆郡土庄町肥土山394-2 ![]() |
納経所 | 第46番多聞寺にて受付 |

第47番 栂尾山の手毬
花は白色から淡紅色。花期は4月下旬ごろ。