当寺は正面に間口十二間の堂々たる本堂があり、左に客殿庫裡、右に十数メートルの巨大な稚児大師像に目をひかれる。
開基は行基菩薩で、御本尊は平安時代の名仏師定澄によるもの。定澄には子供がなく、大願をたて等身大の子供を抱いた聖観世音像を刻んだもので、以後寺名を「子安観音寺」とし、安産子宝の観音様、子育の観音様として全国の御婦人子供達に慕われている。
また、参詣者全部にもれなく手打うどんの接待があり、「うどんの寺」として大変有名である。
日生港からのフェリーが着く大部港のすぐそばに伽藍を構えており、日生から渡ってきたお遍路さんにとっては打ち始めの寺でもある。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)
名称 | 第80番 観音寺(かんのんじ ) |
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住所 | 〒761-4145 香川県小豆郡土庄町大部甲2040 |
電話番号 | 0879-67-3006 |
納経所 | 第79番薬師庵、第80番観音寺、第81番恵門ノ瀧 |
第80番 観音寺の衣笠
花は微淡紅色で、先端部や周辺部はときに淡紅紫色を帯びる。