鎌倉幕府執権北條時頼公遺跡念々佛近くにあり、古くから存在したものと思われる。
書院は江戸初期の建立で茅葺寄棟造。下屋本瓦葺山門と同時代の建造物か。書院内部、床、違棚、明障子、欄間、長押の一部に桃山時代の遺構あり。島内の古い書院造で簡素ながら格調高い。昭和四十七~四十八年にわたり、財団法人文化財建造物保存技術協会の手で復元修理された。
本堂は鉄筋コンクリート、宝形造、四間四面、本瓦葺。設計監理は京都工芸繊維大学工学部長、日建設計顧問、故藤原義一工学博士による。昭和四十三年落度法要。
室町時代中期の様式を伝え、コンクリートは打放し、窓は連子窓、格天井は木工。小堂ながら優雅な造りである。
境内に第四十五番地蔵寺堂を併祀する。
(朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋)
名称 | 第43番 浄土寺(じょうどじ) |
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住所 | 〒761-4303 香川県小豆郡小豆島町中山字水口1883 |
納経所 | 第43番浄土寺、第44番湯舟山、第45番地蔵寺堂 |
第43番 浄土寺の手弱女
やけ崎の淡紅色。花期は4月中旬ごろ。